イメージをレタッチする

「レタッチ」ブラシを使って、センサーダスト、イメージアーティファクト、および環境条件によって生じたその他のイメージの問題を修正できます。また、純粋に美的観点から、イメージの 1 要素をコピーして別の領域にペーストすることもできます。「Aperture」では、2 つの方法でイメージをレタッチできます。

修復したい領域で問題のある個所の近くに明確なエッジがある場合は、「修復」の方法を使用します。また、問題のある領域の基本的な色や明暗は維持したまま、イメージの特定の領域(ソース)から高周波のテクスチャをコピーして問題の領域にブラシで塗りたいときにも、修復の方法を使用します。

図。 「修復」調整の前と後のイメージ。

もう 1 つの方法である「クローン」は、単純に特定の領域のピクセルを別の領域にペーストしたいときに使用します。クローンは、イメージの 1 要素(たとえば雲など)をそのままコピーして別の領域にペーストしたいときに便利です。

図。 「クローン」調整の前と後のイメージ。

参考: 「Aperture」には、レタッチするためのコントロールとして、「レタッチ」と「スポットとパッチ」の 2 つが用意されています。ほとんどの場合、「レタッチ」のコントロールを使ってイメージを適切に修復できます。「スポットとパッチ」のコントロールは、以前のバージョンの「Aperture」で調整されたイメージとの整合性を保つために「Aperture 3」に含まれています。多くの場合、「スポットとパッチ」で行った修復内容を削除し、「レタッチ」ツールで行った修復またはクローンの調整に置き換えることによって、イメージ修復の品質を向上させることができます。「スポットとパッチ」の調整を使う方がよい場合もあります。たとえば、曲線のエッジ上またはそのすぐ近くに生じたアーティファクトは、「アングル」パラメータを使った方がきれいに削除できることがあります。詳しくは、イメージにスポットとパッチを適用するを参照してください。

「修復」ブラシを使ってイメージをレタッチする

  1. 写真を選択します。

  2. 写真をフルサイズで表示するには、ツールストリップまたはフルスクリーン表示のツールバーの「ビューアを拡大/縮小」ボタンをクリックします(または Z キーを押します)。

    「ビューアを拡大/縮小」ボタン

    写真がフルサイズ(100%)で表示されるように設定すると、イメージの拡大/縮小により詳細がぼかされるのを避けることができます。

  3. ツールストリップの「クイックブラシ」ポップアップメニュー またはフルスクリーン表示のツールバーから「レタッチ」を選択します。

    ポインタがブラシに変わって、「レタッチ HUD」が表示されます。

    図。 「レタッチ HUD」の「修復」コントロール。
  4. 「レタッチ HUD」で、以下の設定を指定します:

    • 「修復」ブラシを選択するには:「修復」ボタンをクリックします。

    • ブラシの半径を設定するには:「半径」スライダをドラッグするか、「半径」値スライダに値を入力するか、またはスクロールジェスチャを使います。

      参考: スクロールジェスチャは、ポインタが「レタッチ HUD」の上にあるときは使用できません。

    • ブラシの柔らかさを設定するには:「柔らかさ」スライダをドラッグするか、「柔らかさ」値スライダに値を入力します。

    • ブラシの不透明度を設定するには:「不透明度」スライダをドラッグするか、「不透明度」値スライダに値を入力します。

  5. 「レタッチ」調整でイメージのエッジの詳細を保持するには、「エッジを検出」チェックボックスを選択します。

  6. イメージの別の領域からピクセルをコピーする必要がある場合は、「自動的にソースを選択」チェックボックスの選択を解除し、Option キーを押したままソース領域をクリックします。

  7. 問題の個所を含む領域をブラシでなぞります。

    図。 「修復」ブラシの位置を示す円形のオーバーレイが表示されているイメージ。

「クローン」ブラシを使ってイメージをレタッチする

  1. 写真を選択します。

  2. 写真をフルサイズで表示するには、ツールストリップまたはフルスクリーン表示のツールバーの「ビューアを拡大/縮小」ボタンをクリックします(または Z キーを押します)。

    「ビューアを拡大/縮小」ボタン

    写真がフルサイズ(100%)で表示されるように設定すると、イメージの拡大/縮小により詳細がぼかされるのを避けることができます。

  3. ツールストリップの「クイックブラシ」ポップアップメニュー またはフルスクリーン表示のツールバーから「レタッチ」を選択します。

    ポインタがブラシに変わって、「レタッチ HUD」が表示されます。

    図。 「レタッチ HUD」の「クローン」コントロール。
  4. 「レタッチ HUD」で、以下の設定を指定します:

    • 「クローン」ブラシを選択するには:「クローン」ボタンをクリックします。

    • ブラシの半径を設定するには:「半径」スライダをドラッグするか、「半径」値スライダに値を入力します。

    • ブラシの柔らかさを設定するには:「柔らかさ」スライダをドラッグするか、「柔らかさ」値スライダに値を入力します。

    • ブラシの不透明度を設定するには:「不透明度」スライダをドラッグするか、「不透明度」値スライダに値を入力します。

  5. Option キーを押したままソース領域(ピクセルのコピー元領域)をクリックします。

  6. 問題の個所を含む領域をブラシでなぞります。

    図。 「クローン」ブラシの位置を示す円形のオーバーレイが表示されているイメージ。

ブラシストロークを削除する

ブラシのストロークに含まれるピクセルは順番にサンプリングされるので、ブラシのストロークは逆順でのみ削除できます。

以下のいずれかの操作を行います:

  • 1 つのブラシのストロークを削除するには:削除したいブラシストロークが削除されるまで、「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルの「レタッチ」領域にある「削除」ボタンを繰り返しクリックします。

    図。 「調整」インスペクタの「レタッチ」領域にある「削除」ボタン。
  • ブラシのすべてのストロークを一度に削除するには:「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルの「レタッチ」領域にある「リセット」ボタン をクリックします。