管理されたイメージおよび参照イメージとは

「Aperture」では、ディスク上でどのように写真を保管するかを選択することができます。Aperture ライブラリに写真を保存するか、またはライブラリに保存せずに現在の場所に置いたままイメージファイルへのリンクだけを作成して写真を読み込むことができます。

オリジナルが Aperture ライブラリに保存されているイメージは、管理されたイメージと呼ばれます。管理されたイメージの利点を 2 つだけ挙げると、常時アクセスできる点と、簡単にボールトにバックアップできる点です。

オリジナルがライブラリに配置されていない読み込み写真は、参照イメージと呼ばれます。参照イメージを使用できるようになったことは、写真のワークフローに数多くの利点をもたらしています。たとえば、既存の写真ポートフォリオがある場合は、現在のファイルの場所を変えずにそれらを「Aperture」に読み込むことができます。参照によってイメージを読み込んでも、Aperture ライブラリにイメージファイルの複製が作成されることはないので、ハードディスク領域を節約できます。また、参照イメージのオリジナルが保存されたハードディスクを必要に応じて接続および接続解除することもできます。これにより、使用頻度の少ない写真のオリジナルをオフラインにしておいたり、特定の種類の写真を必要に応じて編集または調整できるようにしたりできます。参照イメージを使用することで、作業スタイルに合わせた柔軟なイメージ管理システムを構築できます。

管理されたイメージまたは参照イメージのどちらにするかは、写真を読み込むときに指定します。写真を読み込むときに、以下の操作ができます:

  • オリジナルを Aperture ライブラリに保存するように指定できます。

  • 写真を参照イメージとして読み込み、オリジナルを現在の場所に残したままにすることができます。

  • イメージファイルを新しい場所に移動またはコピーすることができます。たとえば、2011 年の写真などの特定のグループの参照イメージファイルはハードディスク上の特定の場所に保存し、2012 年の写真などの別のグループの参照イメージファイルはハードディスク上の別の場所に保存することができます。

参照イメージは、バージョンの作成、調整、トリミング、メタデータの追加など、管理されたイメージと同様に操作できます。参照イメージから作成したバージョンは、ライブラリに保存されます。参照イメージから作成したバージョンを調整するには、その参照イメージのオリジナルがハードディスクまたはその他の記憶装置上で使用できる状態になっている必要があります。たとえば、参照イメージのオリジナルを Finder で削除してしまうと、「Aperture」からオリジナルにアクセスできなくなるため、バージョンを変更したり新しいバージョンを作成したりできなくなります。

「Aperture」の参照イメージには、参照イメージであることが分かるようにバッジオーバーレイが表示されます。このオーバーレイは表示/非表示を切り替えることができます。参照イメージのオリジナルが見つからないかオフラインのときは、イメージにアクセスできないことを示すバッジに変化します。たとえば、多数の参照イメージのオリジナルが保存されたハードディスクの接続を解除すると、ブラウザおよびビューア上の参照イメージのバッジが、オフラインであることを示すバッジに自動的に変化します。後でそのハードディスクまたはその他の記憶装置を再接続すると、オリジナルが自動的にアクセスされて、それらのバージョンを再び操作および変更できるようになります。

オリジナルをライブラリから移動したり、参照オリジナルをハードディスク上の別の場所に移動したりして、オリジナルの場所を変更することもできます。必要に応じて、「ファイル」メニューの「オリジナルを統合」コマンドを選択することによって、参照オリジナルを Aperture ライブラリに移動することもできます。

管理されたイメージか参照イメージか、またはオンラインのイメージかオフラインのイメージかに基づいて、写真を検索することができます。「Aperture」には、どのイメージがオフラインであるかをすばやく判断したり、別のボリュームに移動されたイメージに簡単に再接続したりできるように、強力なファイル管理ツールも用意されています。