「RAW 微調整」コントロールの概要

「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルの「RAW 微調整」領域にある調整コントロールを使用して、OS X で RAW ファイルをデコードする方法を変更することができます。OS X では、「Aperture」が対応している各デジタルカメラに合わせて RAW ファイルフォーマットの特性を決めます。通常は、この補正データにより、RAW イメージファイルは特定のカメラに合わせて最適にデコードされます。ただし、イメージの種類によっては、RAW イメージファイルのデコード方法の調整が必要になる場合もあります。

「RAW 微調整」コントロールには、以下のパラメータが含まれています:

  • ブースト:「ブースト」および「色相ブースト」スライダと値スライダを使用して、イメージのコントラストを制御します。

    詳しくは、「ブースト」コントロールを使用するを参照してください。

  • シャープ:「シャープ」および「エッジ」スライダと値スライダを使用して、RAW デコーディング処理でイメージに適用したいシャープの度合いを微調整します。

    詳しくは、「シャープ」コントロールを使用するを参照してください。

  • モアレ:「モアレ」および「半径」スライダと値スライダを使用して、高コントラストのエッジのカラーフリンジを補正したり、れんがの壁や杭の柵など、直線のパターンによってモアレパターン効果が発生する被写体で、イメージ内に見られるモアレパターン効果を補正します。

    詳しくは、「モアレ」コントロールを使用するを参照してください。

    図。 「調整」インスペクタの「RAW 微調整」領域のコントロール。

参考: 「調整」インスペクタおよび「インスペクタ HUD」の「調整」パネルの「RAW 微調整」領域にあるコントロールは、特定の RAW ファイルフォーマットから変換されたイメージで使用できない場合があります。そのような場合、それらの設定は淡色で表示されます。カメラ機種によっては複数の種類の RAW ファイルフォーマットを作成することができ、その場合はファイルフォーマットごとに利用できるコントロールが異なります。

これらのコントロールを使用すると、RAW デコーディング設定をイメージごとに微調整することができます。「Aperture」では、カスタマイズした RAW デコーディング設定を常に特定のカメラで使用するエフェクトまたはデフォルト設定として保存して、新しく読み込むイメージに簡単に適用することもできます。詳しくは、カメラデフォルトを設定するを参照してください。

「RAW 微調整」コントロールが表示されない場合は、選択した写真は以前のバージョンで処理されています。まず、最新の RAW イメージ処理を使ってイメージを再処理する必要があります。詳しくは、以前のバージョンの「Aperture」から写真を再処理するを参照してください。「再処理」ボタンが表示されない場合は、イメージが RAW 写真でない可能性があります。

図。 前のバージョンの「Aperture」で処理されたイメージを再処理するためのダイアログ。