「Aperture」での調整

「Aperture」には、「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルを使用してイメージに適用できる、よく使われる調整が含まれています。よく使われる調整は、適用する位置に関係なく、イメージ内の特定のピクセルが対象になります。たとえば、イメージのハイライト、シャドウ、またはミッドトーンのみを対象とする場合に、「ハイライトとシャドウ」調整を使用できます。 

イメージの特定の領域を調整したい場合は、変更したいイメージ領域で調整を手動でブラシすることができます。よく使われる調整のほとんどはイメージ上にブラシすることができ、「Aperture」にはイメージのブラシ専用に設計されたクイックブラシ調整も用意されています。

参考: iOS 5 以降が搭載された iPad、iPhone、または iPod touch を使って写真を撮影してから、iOS デバイスを使ってイメージを調整すると、そのイメージ調整が保持され、イメージを「Aperture」に読み込んだときに自動的に適用されます。iOS 7 以降を使用するデバイスの場合は、「カメラ」や「写真」を使って写真に適用された「色調」、「ノアール」、「フェード」などのフィルタも「Aperture」で保存されます。ただし、調整やフィルタは、「Aperture」でいつでも変更できます。

よく使われる調整

「Aperture」では、よく使われる次のイメージ調整を行うことができます。方法については、よく使われる調整を適用する、または特定のよく使われる調整に関するトピックを参照してください。よく使われる調整をイメージでブラシする方法を確認するには、ブラシ調整を適用するを参照してください。

調整

機能

レタッチ

「修復」ブラシまたは「クローン」ブラシを使って、肌のシミなど、あらゆるタイプのイメージの不具合をレタッチします。

赤目修正

イメージの被写体の赤目を軽減します。「赤目」ツールと共に使用します。

スポットとパッチ

以前のバージョンの「Aperture」では、センサーダストに起因するイメージの不具合を修正していました。

「Aperture 3」では、イメージの不具合はすべて「レタッチ」調整で修正することをお勧めします。

傾き補正

イメージの水平方向を補正します。「傾き補正」ツールと共に使用します。

トリミング

イメージをトリミングします。「トリミング」ツールと共に使用します。

反転

イメージの構図を横方向、縦方向、またはその両方に反転します。

色収差

撮影中にレンズによって起きた色収差を補正します。

ビネット除去

撮影時にイメージに作成されたビネットを補正します。

ノイズ除去

イメージのデジタルノイズを軽減します。

ホワイトバランス

識別された顔の自然なグレイまたは肌の色調でイメージを評価したり、色温度と色合いを調整したりすることによって、イメージのホワイトバランスを設定します。

露出

露出、復旧、ブラックポイント、および明るさを調整します。

補正

コントラスト、精細度、彩度、バイブランスや、黒、グレイ、白の色合いを調整します。

カーブ

カーブの入力と出力を適用することで、イメージの色調範囲を個別にマップし直します。

ハイライトとシャドウ

イメージのシャドウとハイライトの露出を個別に調整します。

レベル

イメージの色調の範囲を個別に調整します。

カラー

色ごとの色相、彩度、および輝度や、色範囲を調整します。

白黒

カラーイメージをグレイスケールに変換するときの、ソースの赤、緑、および青のカラーチャンネルを個別に制御します。

モノクロ化

イメージの彩度を下げ、選択した色合いをミッドトーンに適用します。

セピア調

カラーイメージをセピアに変更して、カラーイメージの彩度を目的のセピア色レベルに下げることができます。

エッジシャープ

複数回のシャープ調整を使って、輝度に基づいてイメージをシャープにします。

前のバージョンの「Aperture」で行ったシャープ調整を保持するために、単独の「シャープ」調整を使うこともできます。

ビネット

ビネット効果をイメージに適用します。

参考: 「RAW 微調整」コントロールを使って、OS X で RAW ファイルをデコードする方法を変更することもできます。また、「iPhoto」で操作するイメージに対する「iPhoto」のエフェクトを変更できます。RAW ファイルのデコードについて詳しくは、「RAW 微調整」コントロールの概要を参照してください。「iPhoto」の操作について詳しくは、イメージに「iPhoto」のエフェクトを適用するを参照してください。

クイックブラシ調整

特定のイメージ領域で、以下のクイックブラシ調整をブラシすることができます。方法については、クイックブラシ調整を適用する、または特定のクイックブラシ調整に関するトピックを参照してください。

クイックブラシ

機能

スキンスムーシング

ブラシされたイメージ領域に含まれる人の肌のしわや毛穴を微妙にぼかして、肌を滑らかにします。

覆い焼き(明るく)

ブラシされたイメージ領域を覆い焼き(明るく)します。

焼き込み(暗く)

ブラシされたイメージ領域を焼き込み(暗く)します。

ポラロイド風(多重化)

ブラシされたイメージ領域のシャドウとミッドトーンだけを暗くし、ハイライトをそのままにすることで、色を濃くします。

コントラストを強調(オーバーレイ)

純粋な黒と 50%のグレイの間でコントラストを強調することで、ブラシされたイメージ領域で色あせて見えるシャドウを補正します。

色合い

ブラシされたイメージ領域の色合いをシフトします。

コントラスト

ブラシされたイメージ領域のコントラストを強めます。

彩度

ブラシされたイメージ領域の色の彩度を変更します。

精細度

ブラシされたイメージ領域のコントラストを強めすぎないようにしながら精細度を上げてぼんやりした感じを少なくします。

バイブランス

ブラシされたイメージ領域内で彩度が不足している部分の彩度を強めます。肌の色調は影響を受けません。

ブラー

ブラシされたイメージ領域をぼかします(ソフトにします)。

シャープ

ブラシされたイメージ領域をシャープにします。

ハロー除去

ブラシされたイメージ領域のブルーフリンジやパープルフリンジを削除します。イメージが露出オーバーの場合、レンズによってはフリンジが発生することがあります。

ノイズ除去

ブラシされたイメージ領域のデジタルノイズを削除します。