イメージにスポットとパッチを適用する
以前のバージョンの「Aperture」で適用した「スポットとパッチ」の調整を変更する必要がある場合は、「スポットとパッチ」調整コントロールを使用します。
参考: 「Aperture」には、レタッチするためのコントロールとして、「レタッチ」と「スポットとパッチ」の 2 つが用意されています。ほとんどの場合、「レタッチ」のコントロールを使ってイメージを適切に修復できます。「スポットとパッチ」のコントロールは、以前のバージョンの「Aperture」で調整されたイメージとの整合性を保つために「Aperture 3」に含まれています。多くの場合、「スポットとパッチ」で行った修復内容を削除し、「レタッチ」ツールで行った修復またはクローンの調整に置き換えることによって、イメージ修復の品質を向上させることができます。詳しくは、イメージをレタッチするを参照してください。「スポットとパッチ」の調整を使う方がよい場合もあります。たとえば、曲線のエッジ上またはそのすぐ近くに生じたアーティファクトは、「アングル」パラメータを使った方がきれいに削除できることがあります。
「スポットとパッチ」調整では、2 つの方法でイメージを修正できます。問題の個所の周囲の領域が連続して(単色など)、テクスチャに明確な違いがない場合には、「スポット」方式を使って周囲のピクセルに一体化することで問題を目立たなくすることができます。問題を解決するには、イメージ上で問題の個所の上に「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイを置いてから、ターゲットオーバーレイのサイズを問題の個所とほぼ同じ大きさになるように調整します。ターゲットオーバーレイをできるだけ小さくすることで、最終的なイメージで視覚的な問題が発生する可能性が最小限に抑えられます。
問題のある領域を修正するために、イメージの別の領域からピクセルを複製する必要があるときは、「パッチ」方式を使用します。パッチはスポットに似ていますが、追加の手順がいくつか必要になります。最初に「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイ(黄色)を問題の個所の上に置いてから、ソース・ターゲット・オーバーレイ(白)を複製したい領域の上に置きます。「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイ内のピクセルは、ソース・ターゲット・オーバーレイからコピーしたピクセルに置き換わります。
スポットとパッチのどちらも「Aperture」に用意されているパラメータコントロールを使用すれば、修正した領域ができるだけ自然に見えるように、複製されたピクセルの柔らかさ、不透明度、および詳細量を調整することができます。
イメージをスポットする
写真を選択します。
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写真をフルサイズで表示するには、ツールストリップまたはフルスクリーン表示のツールバーの「ビューアを拡大/縮小」ボタンをクリックします(または Z キーを押します)。
写真がフルサイズ(100%)で表示されるように設定すると、イメージの拡大/縮小により詳細がぼかされるのを避けることができます。
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「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルで、「調整を追加」ポップアップメニューから「スポットとパッチ」を選択します。
ポインタがターゲットに変わり、スポットとパッチ HUD が表示されます。
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「スポットとパッチ HUD」の「半径」パラメータコントロールを使うか、またはスクロールジェスチャを使って、「スポットとパッチ」ターゲットのサイズを変更します。
ターゲットオーバーレイのサイズは、問題の個所の周囲の領域にできるだけぴったり合うように調整することをお勧めします。ぴったり合わせることで、視覚的な問題が発生する可能性が最も小さくなります。
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問題のある領域をクリックし、その上に「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイを置きます。
黄色の「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイが問題の個所を覆うことで、問題の個所が見えなくなります。
参考: ターゲットオーバーレイのサイズおよびその他のパラメータは、いつでも調整できます。
手順 5 を繰り返して、イメージの問題をすべて削除します。
「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイを切にした状態で修正済みのイメージを表示するには、ツールストリップまたはフルスクリーン表示のツールバーの「選択」ツール を選択します(または A キーを押します)。「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイを再度入にするには、「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルの「スポットとパッチ」領域で、「スポットとパッチツール」ボタン をクリックします。
イメージの問題の個所をパッチする
写真を選択します。
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写真をフルサイズで表示するには、ツールストリップまたはフルスクリーン表示のツールバーの「ビューアを拡大/縮小」ボタンをクリックします(または Z キーを押します)。
写真がフルサイズ(100%)で表示されるように設定すると、イメージの拡大/縮小により詳細がぼかされるのを避けることができます。
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「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルで、「調整を追加」ポップアップメニューから「スポットとパッチ」を選択します。
ポインタがターゲットに変わり、スポットとパッチ HUD が表示されます。
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「スポットとパッチ HUD」の「半径」パラメータコントロールを使うか、またはスクロールジェスチャを使って、「スポットとパッチ」ターゲットのサイズを変更します。
ターゲットオーバーレイのサイズは、問題の個所の周囲の領域にできるだけぴったり合うように調整することをお勧めします。ぴったり合わせることで、視覚的な問題が発生する可能性が最も小さくなります。
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問題のある領域をクリックし、その上に「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイを置きます。
黄色のターゲットオーバーレイによって問題の個所が覆われ、問題の個所がその周囲のピクセルによって置き換わります。この黄色のターゲットオーバーレイが、宛先ターゲットオーバーレイになります。
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以下のいずれかの操作を行います:
「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルの「スポットとパッチ」領域にある「パッチ」チェックボックスを選択してから、複製元の領域(ソース領域)に白のソース・ターゲット・オーバーレイをドラッグします。
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Option キーを押したまま、複製したい領域をクリックします。
白のソース・ターゲット・オーバーレイが表示され、ソース領域の上に配置されます。
ソース・ターゲット・オーバーレイに含まれるピクセルがコピーされて、宛先ターゲットオーバーレイに含まれるピクセルを置き換え、問題の個所をパッチします。
参考: ターゲットオーバーレイのサイズおよびその他のパラメータは、いつでも調整できます。
手順 5 と 6 を繰り返して、イメージの問題をすべて削除します。
「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイを切にした状態で修正済みのイメージを表示するには、ツールストリップまたはフルスクリーン表示のツールバーの「選択」ツール を選択します(または A キーを押します)。「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイを再度入にするには、「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルの「スポットとパッチ」領域で、「スポットとパッチツール」ボタン をクリックします。
既存の「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイのサイズを変更する
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イメージをフルサイズ(100 パーセント)で表示するには、ツールストリップまたはフルスクリーン表示のツールバーの「ビューアを拡大/縮小」ボタンをクリックします(または Z キーを押します)。
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「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイをクリックして選択します。
手のアイコンが表示されます。このアイコンは、新しいターゲットオーバーレイを置くためのものではなく、「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイを選択できる状態であることを示しています。
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「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルの「スポットとパッチ」領域で、「半径」パラメータコントロールを使って「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイのサイズを調整します。
「スポットとパッチ」オーバーレイの設定を変更する
「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルの「スポットとパッチ」領域にあるコントロールを使用すると、「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイの設定を変更できます。
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「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイ内のピクセルの柔らかさを調整するには:「柔らかさ」パラメータコントロールを使用します。
「柔らかさ」パラメータは、「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイの中心のピクセルと周囲のピクセルの調和を制御するパラメータです。「柔らかさ」パラメータ値が大きくなるほど、中心に近い場所でピクセルの調和が発生します。パラメータ値が小さくなるほど、ピクセルの調和が発生する量が少なくなり、「エッジが硬く」なります。
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「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイ内に複製されたピクセルの不透明度を調整するには:「不透明度」パラメータコントロールを使用します。
「不透明度」パラメータは、元のピクセルが複製されたピクセルによって隠される程度を制御します。「不透明度」パラメータ値が大きくなるほど、複製されたピクセルが元のピクセルを覆うときの不透明度が高くなります。
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「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイに複製されたピクセルの詳細量を調整するには:「詳細」パラメータコントロールを使用します。
「詳細」パラメータは、複製されたピクセルに保存されるテクスチャやグレインなどの詳細量を制御します。
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宛先ターゲットオーバーレイに複製されたピクセルのアングルを調整するには:「アングル」パラメータコントロールを使用します。
「アングル」パラメータは、宛先ターゲットオーバーレイに複製されたピクセルのアングルを制御します(パッチ調整の場合のみ)。この方法は、複製する領域に含まれる視覚要素(パターンや線など)のアングルが宛先領域に含まれる要素のアングルと異なる場合に、特に便利です。「アングル」コントロールを使うと、宛先ターゲットオーバーレイに含まれるピクセルのアングルを一致させることができます。
「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイを移動する
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スポットとパッチ HUD が表示されていることを確認して、移動したい「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイ上に「スポットとパッチ」ターゲットを置いて、手のアイコンが表示されるまで待ちます。
「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイをドラッグして位置を変更します。
「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイを削除する
以下のいずれかの操作を行います:
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イメージ上で「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイを選択して、「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルの「スポットとパッチ」領域にある「削除」ボタンをクリックします。
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Command キーを押しながら「スポットとパッチ」ターゲットオーバーレイをクリックします。