バックアップシステムを計画する

「Aperture」を使い始めたら、写真のバックアップを定期的に実行することが重要になります。「Aperture」のバックアップシステムを使って、バックアップを作成して好きなときにアップデートすることができます。「Aperture」では、バックアップを管理して、最新のバックアップの状況を示します。火事や天候の影響で機器が損傷した場合など、機器の障害やその他の予期しない問題が万一発生した場合には、Aperture ライブラリ全体をお使いのコンピュータまたは新しいコンピュータに簡単に復元できます。

ライブラリのコピーをボールトと呼ばれる指定した記憶領域にバックアップを作成するように、「Aperture」を設定します。安全性と冗長性を確保するために、ボールトの保存には外部ハードディスクを使用してください。ボールトは、必要な数だけ作成できます。

写真のバックアップを作成すると、現在の状態のライブラリの完全なコピーが作成されます。ライブラリから項目を削除した場合、それらの項目は次回バックアップをアップデートするときにバックアップから削除されます。

管理されたイメージのすべてのオリジナル、すべてのバージョン、およびすべてのメタデータ、プレビュー、写真に関連付けられた調整情報のバックアップが作成されます。バージョン、プレビュー、および参照イメージに関連付けられたメタデータもボールトにバックアップが作成されます。

重要: 参照イメージのオリジナルのバックアップは、ライブラリと一緒にはボールトに作成されません。参照イメージのオリジナルはライブラリの外に保存されるため、それらのファイルのバックアップ作成およびアーカイブは自分で管理する必要があります。

「Aperture」で使用する通常のバックアップシステムの例を次に示します:

図。 日次バックアップ用の「Aperture」システムに接続されたボールトと別の場所に保管された別のボールトの図。

このシステムでは、外部ハードディスクに保存されている 2 つのボールトに Aperture ライブラリのバックアップを作成します。一方の外部ハードディスクにライブラリのバックアップを定期的に作成します。2 台目のハードディスクは、別の場所に保管するバックアップとして使用します。現場の外部ハードディスクを別の場所のハードディスクと交代し、すべてのボールトが常にアップデートされるようにします。

「Aperture」のバックアップシステムを設定するには、以下の操作を行う必要があります:

  • 必要なボールトの数を決めます。たとえば、通常のバックアップ用のボールトが必要か、週ごとのバックアップ用のボールトが必要か、別の場所で保管するためのボールトが必要かを判断します。

  • 通常のバックアップに必要なハードディスクの数を決めます。

  • 別の場所のバックアップを保存するために使用するハードディスクの数を決めます。

  • ハードディスクドライブをコンピュータに接続します。

  • 「Aperture」を開いて、必要なボールトを作成し、ハードディスクを各ボールトに割り当てます。

  • 新しい空のボールトを Aperture ライブラリのコピーでアップデートします。

  • いずれかのボールトハードディスクの接続を解除し、別の場所に持ち込んで安全に保管します。

必要な記憶領域の大きさを計画するときは、既存のデジタルイメージ(「Aperture」に読み込む予定の写真)を保管するのに必要なディスク領域と、新しいプロジェクトのために必要な領域を見積もります。たとえば、RAW イメージには通常、1 ファイルあたり 8 〜 25 MB(メガバイト)以上のディスク領域が必要です。標準的なプロジェクトの写真の数と、1 年間に通常作成するプロジェクトの数を見積もることで、1 年間の記憶領域を大まかに見積もることができます。