プリントの概要

「Aperture」を使って、単一の写真、コンタクトシート、Web ページ、ブック、ライトテーブルで選択した写真をプリントしたり、確認のためにほかの人に送ることができる PDF ファイルを作成することもできます。「Aperture」には、標準の用紙サイズ、ロール紙サイズ、またはカスタム用紙サイズを使用する、特定の ColorSync プロファイルを割り当てるなど、さまざまなプリントオプションも用意されています。

写真をプリントするための最も簡単な方法は、「プリント」ダイアログで「Aperture」のプリントプリセットの 1 つを使用することです。プリントプリセットとは、一般的に使用される一連のプリント設定のことで、複数のプリントオプションを個別に選択しなくても写真をプリントできます。構成済みのプリセットでは十分でない場合は、独自のプリセットを作成できます。たとえば、8×10 インチの写真と 11×14 インチの写真をよくプリントする場合は、各用紙サイズ用のプリントプリセットを作成できます。さまざまなプリンタのプリント特性に合ったプリントプリセットを作成することもできます。

図。 「プリント」ダイアログのコントロール。

プリントプリセットを選択すると、プリントオプション領域が変化して、そのプリセットで利用できるプリントコントロールが表示されます。たとえば、「コンタクトシート」プリセットを選択すると、コンタクトシートを設定するためのプリントコントロールがプリントオプションに表示されます。

図。 「プリント」ダイアログにある「コンタクトシート」のデフォルトのプリントコントロール。

追加のプリントコントロールが利用できる場合は、プリントオプション領域の下に「詳細設定」ボタンが表示されます。

新しいプリントプリセットの作成、既存のプリントプリセットの変更、および不要になったプリントプリセットの削除ができます。プリントプリセットを変更するときに、既存のプリントプリセットを変更すると、元の設定が変更されることに注意してください。新しいプリセットを作成する場合は、既存のプリセットの設定を保持できます。プリントプリセットを操作する方法について詳しくは、プリントプリセットを作成する/変更するを参照してください。

写真をプリントする前に、オンスクリーンプルーフ機能を使って、写真を画面上でソフト校正できます。オンスクリーンプルーフ機能に使用するプロファイルは、プリント時に写真にも適用されます。詳しくは、オンスクリーンプルーフ用にビューアを設定するを参照してください。

プリント工程で役立つヒントをいくつか示します:

  • できる限り高い解像度のイメージを使用する:デジタルカメラから直接読み込んだ写真を操作することをお勧めします。ただし、カメラまたはカードリーダーから直接読み込んだ写真自体が、解像度が低く低画質である場合もあります。そのため、使用しているカメラで設定できる最も高い解像度で撮影することが重要です。イメージの取り込み時に適用した圧縮設定の影響が、プリント時になって明らかになる場合もあります。設定できる場合は、RAW ファイルで撮影することを検討してください。また、ビット深度はできる限り高く設定して撮影してください。

    読み込んだ写真が、別のアプリケーションで縮小または圧縮されていた場合、「Aperture」でそのファイルの解像度を上げることはできません。可能であれば、オリジナルのフル解像度のイメージファイルを読み込み、「リフト」ツールと「スタンプ」ツールを使って、低解像度のファイルに行った調整を適用して、その高解像度のファイルをプリントしてください。

  • 16 ビットプリントに対応したプリンタを使用する:プリントする写真が高解像度の 16 ビットファイルの場合は、16 ビットプリントに対応したプリンタを使用すると、グラデーションがより滑らかになります。

  • Aperture システムのカラー補正を行う:コンピュータ画面上で見た写真とプリントした写真ができるだけ一致するように、ディスプレイとプリンタを調整することが重要です。