写真のレート設定の概要

写真にレートを設定することで、操作の対象の写真の数をすばやく簡単に絞り込むことができます。後で最も優れた写真を選択するときにも役立ちます。

撮影が完了した後は、通常、写真を確認し、作業対象の写真を決定します。写真の数が少なければ、採用/不採用の基準だけで判定できますが、同じような写真がたくさんある場合には、優れた写真、もう少しよく確認したい写真、および失敗した写真や不採用の写真を評価するための分かりやすい方法が必要になります。簡単で効率的なレートシステムを利用することにより、選考プロセスで対象の写真の数を絞り込むことができます。

レートは簡単に設定できますが、大きな効果を得ることができます。たとえば、500 個の写真の中から作業に使わない 100 個の写真を簡単に識別できれば、これらの写真を削除することによって作業量が 20 パーセント減ることになります。

「Aperture」のレートシステムでは、「選択」から「不採用」までのレートを写真に設定できます。写真の上に、一目で分かる写真レートがオーバーレイとして表示されます。プラスのレートは星で表示されます。1〜5 個の星をレートとして設定できます。5 が最も高いレート(「選択」)です。マイナスのレート(「不採用」)は、X で表示されます。

図。 レートのオーバーレイが表示されているイメージのグループ。

写真にレートを設定するときは、写真を選択し、「情報」インスペクタのレートボタンをクリックするだけです。

図。 「メタデータ」インスペクタのレートボタン。

キーボードショートカットを使って、レートの割り当てまたは変更をすばやく行うこともできます。

複数の写真を選択して一度にレートを設定することができます。写真を確認してレートを設定する操作は、ビューア、ブラウザ、またはライトテーブルで行うことができ、フルスクリーン表示で行うこともできます。写真にレートを設定した後に、レートに基づいて写真を並べ替えることができます。

「フィルタ HUD」を使って、特定のレートの写真を隠したり表示したりすることができます。たとえば、初期レートを適用した後に、レートが 1 つ星の写真だけを表示するように「フィルタ HUD」を設定できます。さらに、選択した写真を詳しく調べてより細かく絞り込んだり、それらの写真を調整したりできます。「Aperture」は、「不採用」のレートの写真を隠すようにあらかじめ設定されているので、「不採用」の写真を表示する場合は、「フィルタ HUD」の設定を変更する必要があります。

図。 「レート」検索条件が表示されている「フィルタ HUD」。

「不採用」の写真には、白い X のオーバーレイが表示されます。プラスのレートのイメージには、白い星のオーバーレイが表示されます。写真上にオーバーレイが表示されていない場合には、その写真には、中間のレートが設定されているか、レートが設定されていません。