以前のバージョンの「Aperture」から写真を再処理する

「Aperture」には、イメージ品質が改善されたイメージ処理アルゴリズムが装備されています。「Aperture 3.6」では、サポートするカメラから読み込んだ RAW イメージのデフォルトレンダリングが向上しているため、ノイズ除去、シャープ、ハイライト復旧などのイメージ品質が大幅に改善されています。

Aperture ライブラリ内の既存の写真とのイメージ整合性を維持するため、「Aperture」では以前のバージョンから移行した写真のオリジナルの処理を保持したり、最新の RAW イメージ処理を使ってイメージを選択的に処理したり、最新の RAW イメージ処理を適用してオリジナルの各イメージファイルの複製バージョンを作成したりできます。ただし、一部の調整やブラシ調整は、選択した写真で最新の RAW イメージ処理が使用されない限り利用できません。

「Aperture 3.6」の使用を開始しても、既存のすべての写真で、外観を保つために以前のバージョンのイメージ処理が引き続き使用されます。これらの写真はどれも、最新のイメージ処理を使用するように個別に再処理できます。「写真」メニューの「オリジナルを再処理」コマンドを使って、選択した写真、プロジェクト、ブック、スライドショー、Web ページ、Web ジャーナル、ライト・テーブル・アルバム、アルバム、およびスマートアルバムを再処理することもできます。オリジナルの処理のバージョンを保持しつつ写真を再処理したい場合は、最新の RAW イメージ処理を適用して、オリジナルの各イメージファイルの複製バージョンを作成することができます。

大量の写真の再処理には時間がかかることがあるため、必要に応じて写真を再処理する方が便利な場合があります。たとえば、5 つ星の写真だけを選択して、最初にその写真だけを再処理することもできます。写真を複数回再処理しても、その写真に影響はありません。ある写真が最新のイメージ処理をすでに使用している場合、その写真を再処理しても何も変化しません。

参考: 一部の調整やブラシ調整は、選択した写真で最新の RAW イメージ処理が使用されない限り利用できません。

選択した写真を再処理する

  1. 以下のいずれかの操作を行います:

    • 選択した写真を再処理するには:1 つ以上の写真を選択します。

    • プロジェクトまたはアルバムを再処理するには:プロジェクト、ブック、スライドショー、アルバム、Web ページアルバム、Web ジャーナルアルバム、ライト・テーブル・アルバム、またはスマートアルバムを選択します。

    • ライブラリ内のすべての写真を再処理するには:「ライブラリ」インスペクタで「写真」項目を選択します。

      図。 「ライブラリ」インスペクタの「写真」項目。

    重要: 何千ものイメージファイルを再処理する場合、処理に長時間がかかることがあります。「Aperture」でイメージファイルを処理する場合には、長時間(Aperture システムを使用しなくてもよい時間帯が望ましい)を取っておいてください。

  2. 「写真」>「オリジナルを再処理」と選択します。

  3. 表示されるダイアログで再処理オプションを選択して、「写真を再処理」をクリックします。

    選択したすべての写真を再処理するか、調整した写真または調整していない写真だけを再処理するかを選択することができます。既存のイメージバージョンを再処理するか、複製したセットを再処理するかを選択することもできます。

    図。 「写真を再処理」ダイアログ。

写真を個別に再処理する

  1. 写真を選択します。

  2. 「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルで、「調整を追加」ポップアップメニューから「RAW 微調整」を選択します。

  3. 「RAW 微調整」コントロールで、「再処理」ボタンをクリックします。

    参考: 「調整」インスペクタまたは「インスペクタ HUD」の「調整」パネルに「再処理」ボタンが表示されない場合は、写真がすでに「Aperture 3.6」のイメージ処理に使って再処理されています。