プレビューイメージの概要

「Aperture」では、ライブラリ内のバージョンの JPEG プレビューを作成して、それらを使用することができます。プレビューは「Aperture」によって生成される JPEG イメージで、オリジナルの写真に調整を適用した状態で表示されます。プレビューを使用すると、「Aperture」で写真を表示する速度が上がります。また、ほかのアプリケーションでも写真を簡単に使用できるようになります。

「Aperture」は、ライブラリ内の写真のプレビューを作成するようにあらかじめ設定されています。プレビューは、写真が読み込まれた後にバックグラウンドで構築されます。バージョンを追加または変更したときに自動的にプレビューを作成または保守するように「Aperture」を設定するか、あるいは必要なときに手動でプレビューを作成できます。ディスク領域を有効に活用し、適切な表示速度を維持するために、プレビューのサイズを制御することもできます。つまり、プレビューイメージのサイズを、オリジナルとまったく同じサイズにしたり、1280 ピクセルのサイズに制限したりできます。また、プレビューの JPEG 圧縮品質を制御することもできます。プレビューを使用しても効果がないワークフローの場合には、プレビューをまったく作成しないように構成できます。

プレビューイメージの作成と保守は、ライブラリ全体、プロジェクト単位、または写真単位で制御できます。

バージョンにプレビューが構築されている場合は、ブラウザから JPEG ファイルを利用できるアプリケーション(「Finder」や「Mail」など、ほとんどのアプリケーションが該当します)に写真を直接ドラッグできます。複数の写真をドラッグしたときに、その一部にだけにプレビューがある場合には、プレビューがあるバージョンだけがドラッグされます。

プレビューを使って、「Aperture」内の写真をムービー、Web、DVD、スライドショー、および Podcast に配布できます。また、「Aperture」内の写真を iPod などのデバイスにダウンロードしたり、「Aperture」内の写真を「iPhoto」に読み込んだり、「Pages」書類を作成するために使用することもできます。iLife および iWork のアプリケーションのメディアブラウザは、Aperture ライブラリのブラウズに対応しています。バージョンにプレビューがない場合は、その写真はメディアブラウザに表示できません。

参考: 写真がスタックに含まれるときは、スタックピックおよびアルバムピックだけが共有されます。iLife からスタック内の写真にアクセスしたいときに、その写真がピックでない場合には、その写真をスタックから取り出すかピックにする必要があります。

iPhoto ライブラリ内の写真と同様に、Aperture ライブラリ内の写真も、メディアブラウザと同じ仕組みでスクリーンセーバ、デスクトップピクチャ、および「Mail」に使用できます。