「Aperture」のワークフローの概要
以下では、「Aperture」で写真を管理するときの基本的なプロセスについて説明します。すべての手順を実行する必要はありません。また、ここに挙げられていないほかのタスクを実行することもできます。
「Aperture」で iPhoto ライブラリを使用する
はじめて「Aperture」を開くと、「ようこそ Aperture へ」画面で iPhoto ライブラリを開くことができます。「ファイル」>「ライブラリに切り替える」と選択して、iPhoto ライブラリに切り替えることもできます。
重要: ライブラリの互換性を確保するため、必ず「iPhoto」と「Aperture」の両方を最新バージョンにアップグレードしてください。
「Aperture」でライブラリを切り替える方法について詳しくは、その他のライブラリを表示するを参照してください。
「Aperture」に写真を読み込む
「Aperture」を使用するときは、最初に写真を読み込みます。カメラやカードリーダーから直接、またはデジタルファイルのアーカイブが保存されたハードディスクやその他の記憶装置から、デジタル写真を読み込むことができます。
イメージファイルにオーディオ添付ファイルが関連付けられている場合は、イメージファイルとそのオーディオ添付ファイルのファイル名が同じであれば自動的に読み込まれます。写真を読み込むことはもちろん、QuickTime 対応のオーディオ/ビデオファイルを読み込むこともできます。
プロジェクトを作成する
「Aperture」で作業を行うときは、写真を保管するプロジェクトを作成します。プロジェクトは、「iPhoto」のイベントに似ています。プロジェクトには、何十、何百、または何千もの写真を保管できます。プロジェクト内の写真をさらに分割して整理したいときは、アルバムを作成できます。作品が増えて、作成するプロジェクトの数が多くなったときは、フォルダ、プロジェクト、およびアルバムを階層構造にして整理できます。
写真を表示する/整理する
写真を操作するときは、「ライブラリ」インスペクタでプロジェクトを選択すると、そのプロジェクト内の写真がブラウザに表示されます。ブラウザを使って、写真を確認、整理、および選択します。ブラウザでサムネールイメージを選択すると、その写真がビューアに表示されます。写真の細部を操作したい場合は、写真をフルスクリーン表示で表示できます。
「Aperture」には、大量の写真を整理するのに役立つツールもいくつか用意されています。高解像度の写真を並べて比較したり、似ている写真をスタックにまとめたり、写真にレートを設定したり、「人々」を使って写真の中の人物を識別したり、「撮影地」を使って写真に位置情報を適用したりできます。キーワードやほかのメタデータを写真に適用して、簡単に写真を見つけることもできます。
イメージを調整する
トリミング、傾き補正、露出、ホワイトバランス、レベル、カーブ、ハイライトとシャドウ、ビネットなどの強力な非破壊調整のセットを使って、写真を補正することができます。ブラシを使って、イメージの特定の部分だけに影響する調整を個別に適用したり削除したりすることもできます。
ワークフローを効率的なものにするために、調整設定をプリセット(保存済み設定の集まり)として保存して、イメージ調整の組み合わせを 1 つの手順で 1 つまたは複数の写真に適用することもできます。
写真を共有する
作品をほかの人に見せる準備ができたら、「Aperture」に用意されている多数のオプションで写真を配布したり共有したりできます:
Flickr および Facebook に写真を送信する。
写真をマルチメディアスライドショーで見せる。
高品質のフォトブックを作成する。
高解像度の写真をプリントする。
写真をさまざまなファイルフォーマットで書き出す。
写真を直接「Aperture」からメールで送信する。
写真を Web ギャラリーや Web ジャーナルで Web サーバにアップロードできる HTML として公開する。
自分のフォトストリームを使用して、すべてのデバイス(iOS デバイス、Mac コンピュータ、PC、Apple TV を含む)で写真を利用できるようにしたり、iCloud 写真共有を使用して、iCloud を持っている友達や家族と写真を共有したりする。
作業のバックアップを作成する
カメラから写真を読み込み、次の撮影の準備のためにメモリカードを消去した後は、ハードディスク上に各写真が 1 枚ずつ保存されていることになります。これらの写真のバックアップコピーを作成して、撮影した写真を保護することが重要です。管理されたイメージ(Aperture ライブラリに保存されているイメージ)およびそれらのイメージに関連付けられたすべての情報(キーワードやイメージ調整の設定など)のバックアップをハードディスクドライブ上のボールトに作成するように「Aperture」を設定することができます。読み込み時に自動的に写真のバックアップを作成するように「Aperture」を設定することもできます。